HIV性感染症 学生主体で啓発活動 若者らの感性を生かしアピール
HIV・AIDS、性感染症の正しい知識と相談・検査の普及のために桜美林大学の学生が同大学園祭で啓発活動を行った。学生が主体となり町田市保健所、大学が協力し、性感染症について啓発活動をするのは稀。
11月3・4日に行われた桜美林大学園祭。様々なブースが並ぶ中、学生たちは性感染症について多くの人たちに呼び掛けた。「HIV、性感染症について知っていますか?」
ブースでは、HIV、性感染症に関する知識をしってもらおうとクイズ形式のスタンプラリーや予防に最も効果があるコンドームの展示、病院や保健所で検査が受けられることなど記したポスターの展示など、より具体的に訴えられるように工夫している。
ポスターやチラシは学生がデザインした。「内容が分かりやすくても、まず見てもらわないと。できるだけ興味を持ってもらえるようにデザインしました」とリーダーを務める橋本葵さん(リベラルアーツ学群3年)は話す。
この活動は3年前から始まり、初年度は町田市保険所が主体となり、市内の学生からキャッチコピーを募集し、またHIV検査促進のキャンペーンを行った。2年目は同保健所と大学が連携し学生を募集し、学園祭などで啓発活動を行ってきた。
3年目の今年は、学生が主体となり、スタッフを学生たちが集め、計画を立て、活動を行った。「デリケートな問題で、アピールする方法は難しいけど、その分やりがいがある」とスタッフの学生。今年は8人の学生が集まった。
今回の企画は、検査することに心配しないように学生たちがストーリーを作り、撮影した動画を上映したり、OGのさるびあ亭かーこさんと協力して紙芝居上演などを行った。
同保健所は「日本でのHIV感染者は1日に4人の割合で増えている。先進国では唯一増加している国。20代〜30代に集中しているため、予防のためには10代後半から20代前半の学生が関心を持ってもらうことが大切」と話す。また学生の発想を取り入れることで、同世代の人たちに伝わりやすくなったという。また今後はフェイスブックなどSNSを利用して若者が受け入れやすいような情報を発信していくという。
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