町田市少年少女発明クラブ 小学生の発明が商品化へ 企業と共同で実用新案取得
町田市少年少女発明クラブ(康井義明会長)に所属する中野結菜(ゆいな)さん(中学1年)が小学5年生時にコンテストに出品した作品『ラップつきま線』が、実用新案を取得するに至った。クラブ生による実用新案取得は同クラブが加入する(社)発明協会創設以来の快挙。
「ラップつきま線」は料理用ラップを切った後、本体のロール部分にラップがくっついてしまうのを防ぐために考えられた作品で、2012年、中野さんが小学5年生の時に発案・製作した。箱と本体ロールの間に丈夫な糸を張ることにより、切ったラップがロールにくっつかなくなり、またロールが箱の外に飛び出すのを防ぐ効果もある。
同作品は同年、第7回アイデアものづくりコンテストに出品され、町田市議会議長賞を受賞。第56回東京都児童生徒発明くふう展では東京商工会議所会頭賞、第71回全日本学生児童発明くふう展で奨励賞を受賞し、中野さんは町田市教育委員会からも表彰された。
中野さんは作品について「お手伝いの時、サランラップを使うと、くっついて困るので考えました」とコメントしている。
同作品が、コンテスト視察に訪れた大手メーカー・リケンテクノス(株)の社員の目に留まり、同社と同クラブ、中野さんの話し合いにより共同考案という形で同社から特許庁に実用新案として出願され、ほどなく登録が認められた。
同社の清水浩社長は「小学5年生(当時)でこれほどのアイデアが出せるのは素晴らしい。将来はわが社に入社してほしい」と中野さんを絶賛した。今後、同社で商品化に向けてさらに研究を重ねていくという。
同社を訪問し、実用新案登録証と記念品を受け取った中野さんは、「会社訪問は初めてだったのでとても緊張しましたが大変貴重な経験になりました。実用新案を取れたことも嬉しかった」と話した。
同作品に続く第2弾は、1月19日(日)にぽっぽ町田で行われる「第9回アイデアものづくりコンテスト」の作品展示会で披露される。
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