ポプリホール鶴川で写真展を開催する 大島 文夫さん 69歳
『真実』こそが美しい
○…昨年秋、走行距離7800Km。レイクパウエルを中心にしたアメリカの自然豊かなエリア”グランドサークル”を27日間かけ回る旅。「まだまだ日本の若者は世界に少ない。多くのものを感じた旅でした。日本で窮屈な思いをしている人たちに違う世界も知ってもらうきっかけになれば」と、旅中に撮影した約3000枚から74枚を厳選し、写真展を主催する。
○…モットーは『真実を話す』こと。これは30代でホームステイをしていたアメリカで学んだ。「『オープンマインド』。アメリカ人は人のそこをまず見る。モノも人も”ありのまま”が美しいんです」と語る。卒業したサンフランシスコの美術大のコンペでは世界中から集まる学生の中優勝し、特別奨学生に。自分のデザイン力に強い自信が持てた瞬間だった。帰国後はインテリアデザイナーとして活躍し、専門学校で講師として若者に夢を持ち続ける大切さを説いた。
○…岡山県の吉備路で育ち、デッサンが好きな少年だった。工業高校でデザインの基礎を学び上京。キッチンメーカーで働きながら夜間にデザイン研究所で造詣を深めた。卒業後は建築事務所、デザイン事務所、大手企業の広報担当と渡り歩く。「美術とデザインにはずっと関わってきたけど、まだなにかが足りなかったんです」。デザインへの向学心が再燃し、32才で渡米することを決意した。
○…趣味は15年以上続けている登山。プロでも危険と言われる北アルプスの縦走ルートにも挑戦した。「”死”を本当に近くに感じ、人生観が変わりました。自分は生きてるじゃない。”生かされている”」。自分を支えてきた周りの人への感謝の気持ちを再認識したという。現在は絵画教室で子どもたちにデッサンも指導。「自分が感じたこと、教わったことを次の世代に伝えたい。子どもから学ぶ事も多いしね。一つでも二つでも芸術で世の中の役に立ちたいんです」と笑顔で話した。
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