神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
町田版 公開:2014年3月20日 エリアトップへ

町田山崎団地自治会の会長を務める 吉岡栄一郎さん 山崎町在住 75歳

公開:2014年3月20日

  • LINE
  • hatena

人と人の絆を広げたい

 ○…「助け合い、労り合い、楽しみ合い、毎日気持ちよく過ごそう」と、子育て世帯から高齢者までが気軽に立ち寄ることのできるスペースの管理・運営を自治会長としてまとめる。自治会には25年前、不況のあおりで仕事にゆとりができたのを機に参加。当時の役員たちが頑張って盛り立てている姿に「何か手伝いをしたくなった。それからずっと続けちゃってる」と笑う。7年前に会長に。以来、町田が誇る巨大団地で「人と人をつなぐ」役割を担っている。「絆を深め、安心・安全な”終のすみか”としての暮らしを、ここに住む人たちと共有したい」

 ○…5人兄弟の長男として世田谷に生まれた。ほどなく戦争が勃発。フィリピンでの戦闘に召集された父親が帰還したのは終戦後2年も経った頃で、大けがをし、マラリアに罹って働けなくなっていた。親戚を頼って仙台へ。「貧乏暮らしだった」学生時代をそこで過ごした。新聞配達のアルバイトで家に生活費を入れつつ、わずかばかりの小遣いはすべて趣味に使った。

 ○…趣味は音楽。幼少期、歌謡曲が流行する中、音楽に精通していた母親の影響で、クラシックを好んだ。「楽器も習いたかったが、時間もお金もなかった」。小遣いは交響楽団のコンサートに費やした。それから映画音楽が、そして映画鑑賞が好きになった。今では年に1、2回「シネマパラダイス山崎」と称して集会場で映画会を行い、自分が選んだ映画を流す。「毎回30人くらい集まってくれる。完全に個人的な趣味だけどね」と少年のように目を輝かす。

 ○…ずっと独身。両親や弟たちの面倒を見てきたため「結婚するチャンスがなかった」という。「ここまで来ると面倒くさいしね」。独り身の気楽さはあるが、やはり少し寂しさもあるという。「でも40年以上この団地の仲間に囲まれてきたから、これはもう家族みたいなもんだよ」。”大家族の父親”は、屈託のない笑顔でそう語った。

町田版の人物風土記最新6

飯間 圭吾さん

町田市内の経営者らと今夏、地元産ビールの醸造所を兼ねた店舗を開く

飯間 圭吾さん

原町田在住 39歳

3月28日

綾野 光紘さん

近隣団体と組んだ盛り上げが評価された山崎団地名店会の会長を務める

綾野 光紘さん

下小山田町在住 41歳

3月21日

木目田 英男さん

町田市議会の第40代議長に就いた

木目田 英男さん

成瀬が丘在住 49歳

3月14日

田村 菫さん

町田ダリア園の花をモチーフにしたクッキーを手がける

田村 菫さん

町田市内在住 24歳

3月7日

清原 惟さん

監督・脚本を務めた映画「すべての夜を思いだす」が3月に公開される

清原 惟さん

多摩市出身 31歳

2月29日

佐藤 康行さん

町田市薬剤師会の会長で、医師らと地域向けの「出張勉強会」を開いている

佐藤 康行さん

小山町在住 65歳

2月15日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

町田版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook