新たに設立された南町田福祉ネットワークの初代会長に就任した 谷村 達夫さん 鶴間在住 73歳
意志引継ぐ連携づくり
○…南町田自治会長を務めて4年目。前会長の急逝により回ってきた役回り。副会長として一番近くで前会長の熱心な姿を目の当たりにしてきた。急なバトンタッチに誰もが尻込みする中、「このままじゃ申し訳ない」と手を上げた。そして前会長も力を入れていた福祉ネットワークがようやく形に。「福祉のことなど全く分からなかった。やっていくうちに深刻さ、重要さに気付いたよ。むしろ自分の勉強だったね」
○…大阪出身。幼少期は身体も小さく、学校も休みがちだった。転機は小学5年生のころ始めた野球。「やはり阪神、南海が人気でね。藤村富美男が好きだったな。あの『物干し竿バット』にみんな魅了されてたよ」と振り返る。そしてめきめき身体が強くなっていった。実家は魚屋。高校1年の時、父親が亡くなり、母親ひとりで「大学まで通わせてもらった」。「あんたらを大学まで行かせられるのはこの店があるからやで」とアルバイトせず店を手伝った。包丁研ぎや魚捌きはお手のものだ。「ちょっとくらい損するぐらいでちょうど良いんやで」という母の口癖は今でも身に染みている。
○…大手塗料メーカーに勤め、35歳の時に転勤で現住所に居を構えた。業界をリードする会社で「きつかったけどやり甲斐があったよ」。途中、広島、愛知、韓国のソウルに合わせて13年間の単身赴任。「自分がいない間、家族は地域の人たちが支えてくれていた。退職して増える唯一のものは『時間』 。今は時間を費やしてその恩返しをしていきたい」とにこやかに話す。
○…「高齢者が多い地域」で鶴間公園の緑は財産だという。夏に開催される祭りは敢えてお盆の真ん中に行う。「今までは里帰りや出かける人たちに配慮して、日にちをずらしていたけど、もう”ここが故郷”だからね。みんなにもそう思ってもらいたい」。これからも自分たちの故郷を守るため、見守り、声掛け、地域のネットワークづくりに尽力する。
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