名窯「古武雄」並ぶ 町田市立博物館
町田市立博物館では現在、「やきもの王国九州から〜『江戸陶磁のモダニズム―古武雄』」展が開催している。8月31日まで。
古武雄(こだけお)とは、伊万里焼や唐津焼の古里である佐賀県西部の武雄地区に、江戸時代初めの生まれた陶磁器。大胆かつ斬新な装飾の大作が特徴で、大名や公家、富裕な商人たちの宴会の器やインテリアとして人気を博した。伊万里焼や唐津焼とは特徴が異なることから、『古武雄』と呼ばれている。また、柳宗悦や棟方志功など民芸運動の芸術家たちが特に賞玩したことでも知られている。
今展では、古武雄の真骨頂である大平鉢や大壺といった大作を中心に、人間国宝の中島宏氏が収集した名作65点を展示し、斬新なデザインを紹介。かつての名窯の全体像を描き出す。
拝観料は300円(障がい者150円)、中学生以下無料。午前9時〜午後4時30分(月曜休館・21日は開館、翌22日休館)。
関連イベントとして7月21日(祝)に、夏休みやきもの体験講座「君にもできる!古武雄の絵付け・流し掛け・掻き落としに挑戦」を行う。材料費500円。
8月23日(土)には、対談「古武雄―その実像と魅力」と題して、人間国宝で出展作品の所蔵者である中島宏氏と根津美術館副館長で陶磁史研究者の西田宏子氏による対談が行われる(午後2時〜3時30分)。無料。別日にギャラリートークもあり。
問合せは同博物館【電話】042・726・1531へ。
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