国土交通大臣の諮問機関・交通政策審議会の鉄道部会で協議が進む首都圏の鉄道網のあり方に関する基本計画の答申が、2015年度中に想定されることを受け、町田・相模原両市と小田急多摩線延伸を促進する議員連盟はそれぞれ、関係機関へ同路線延伸に向けた要望活動を行った。
次期答申で整備促進に
両市は3日、黒岩祐治神奈川県知事を訪問し、今後国が定める答申で、小田急線唐木田駅〜JR上溝駅間を「整備が推進される位置付け」になるよう要望した。
これまで同路線は、2000年に国が定めた運輸政策審議会の答申(2015年を目標年次にした整備計画)の中で、同区間をB路線(今後、整備を検討すべき路線)の位置づけだった。
輸送力UP多摩線充実
一方、小田急多摩線延伸を促進する議員連盟(久保田義則会長=相模原市議、長村敏明副会長=町田市議)は4日、県と小田急電鉄の2者を訪れ、次期答申で延伸が早期に実現される位置づけとなるよう要望書を手渡した。
応対した星野晃司小田急電鉄常務取締役は、下北沢駅周辺で進む複々線化事業が完了した後は、輸送力が向上することをあげ、小田急多摩線についても充実させる必要があるという認識を示した。
同議員連盟は1月にも鈴木馨祐国土交通大臣政務官(鉄道担当)に同様の要望を行っている。
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