警視庁町田警察署の署長に就任した 下田 進一さん 町田市在住 57歳
「地域とともに、地域のために」
○…「行政や市民の皆さんの協力体制が整っていて、町田の人たちの”郷土愛”をすごく感じる」。3月2日に町田警察署長に就任し、署員600人のトップに立った。歴史と伝統ある警察署で「犯罪抑止情報メールなどの市民に対する情報発信や、通学路の安全対策などの先輩たちが築き上げた色々な制度をしっかり点検して、効果を高めていきたい」と意欲を見せる。警察大学校の教授や交通規制課長などを歴任。その経験を活かし、大地震が発生した際の交通や防災の対策にも力を入れ、各種団体とともに町の安全性を高めていく。「やれることは何でもやる。地域とともに、地域のために」
〇…下町・巣鴨の住宅街で生まれ育つ。「特に目立たない子どもだった」。年上の「ガキ大将」にくっついて野原で草野球やかけっこ。「真っ暗になるまで遊んでたよ。当時は見ず知らずのおばさんが声をかけてくれたり、おやつをくれたり、いつも周りの大人の”温かいまなざし”を感じる、そういう子ども時代だった」。中学・高校では部活でサッカーに熱中。今でもスタジアムに観戦しにいく。「町田はゼルビアがあるから楽しみ」と顔をほころばす。
〇…大学卒業後、警視庁へ道を進む。警察官を志したきっかけは、大学時代の歌舞伎などの舞台セットを作る会社でのアルバイト。深川のスーパーで「お巡りさん展」の展示セットを作っていた時に声をかけられた。警察学校で「人のために働くことの尊さ」を学び、”意義のある仕事”にやりがいを感じていった。座右の銘は「一隅を照らす」。
〇…奥さんとは職場結婚。今でも合気道の指導員として各署を回っている。「休みの日に一緒に町田の街を回りたいね。名所もたくさんあるし、ガイドブックで美味しそうなお店やおみやげをチェックしているところだよ」と笑顔を見せる。町を知り、地域の人々とともに安全・安心な街づくりに励む。
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