東日本大震災から4年が経つ3月11日、一般社団法人鶴の羽の会(上野靜栄会長)主催の「3・11私たちは忘れない〜支援者の集い」が和光大学ポプリホール鶴川で行われた。昼・夜の部ともに満席で、市民の大震災への関心の高さ、同団体の活動の浸透などがうかがえる集いとなった。
同会は岩手県陸前高田市の市長を務める戸羽太さんの同級生らが結成した団体。戸羽さんは、鶴川第四小、鶴川中、町田高校を卒業した町田市出身。大震災直後、甚大な被害を受けた陸前高田市の市長を支援しようと結成された。
上野会長は集いの中で、同会の活動報告のほかに、大震災直後に戸羽市長と話したことを紹介した。「俺のことは大丈夫。それよりも復興への資金が無い。1円でも10円でも欲しい」。同会はそれ以後、義援金や災害復興寄付金などの呼びかけや、陸前高田市の特産品を販売し、その売上を寄付するなど活動を続けてきた。また支援になればと、折鶴を作り続けてくれる支援なども紹介し、活動が様々な人に支えられていると感謝の気持ちを話した。
集いでは、戸羽市長もビデオレターで出演し、寄付された支援金などがどのように使われているか、復興の現状などを説明し、感謝の言葉と今後も「忘れないでほしい」と呼び掛けた。
当日は和光鶴川小の鶴っ鼓座や町田高和太鼓部、鶴川中PTA「ラ・メール」も参加し、和太鼓やコーラスを披露。ヴァイオリニスト式町水晶さんのチャリティーコンサートも行われ、同会は「幼児期に発症した脳性麻痺で身体のハンディを負いながら音楽活動を行っている式町さんの姿は、復興へ取り組んでいる被災者の皆さんの姿と重なり、勇気づけられました」と話していた。
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