町田市指定有形文化財に縄文時代の土器と大正から昭和初期のガラス乾板が指定された。新指定を記念して企画展が町田市立自由民権資料館で開催する。4月11日(土)〜5月31日(日)。
新指定された土器は縄文時代中期(約4800年前)の浅鉢形土器で、木曽中学校新設に伴う発掘調査で発見されたもの。高さ8・5cm、最大幅21・9cm。クルミを2つに割ったような形が特徴。クルミのような形状の土器は全国でも3例しか報告されていない珍しい造形。
側面には動物の顔のようなデザインもあり、市生涯学習総務課は「煮炊きをするための土器ではなく、食物を盛り付けるためのものではないか。植物性のクルミと動物を合せることで、食物に対する思いが込められているのでは。儀式用の土器だった可能性もある」と推測している。
企画展では、クルミ形土器のほか木曽中学で出土した考古資料約70点が展示される。その中には、同所から出土した平安時代の土器も今回展示される。「『平安時代に土器?』と思われるかもしれませんが、両時代の生活様式に焦点を当てて展示しています」と同課。
新指定には、小野路町の細野家で発見された大正から昭和初期にかけて撮影されたガラス乾板も加わった。当時は高価なもので、大衆には普及していなかった。小野路町を中心に当時の生活が垣間見られる大変貴重な資料。指定された151枚の写真から選りすぐりの写真約40点が展示される。
展示解説が毎週土曜日午後2時から実施。事前申し込み不要。
■(問)【電話】042・734・4508同資料館
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