歴史もわかる商店街ガイド くらま会が発行 無料で配布中
甲州街道沿い本郷横丁交差点付近の合計34店舗からなる「八幡上町(はちまんかみちょう)商店街くらま会」(中野智行会長)はこのほど、商店街の冊子「クラマブック」を発行した。
冊子はオールカラー28ページ。平成26年度の地域商店街活性化事業として1万部が製作された。現在、商店街加盟店舗などで無料配布されている。
冊子では「八王子をつくった」と言われる戦国時代の武将・大久保長安や武田信玄の娘・松姫、江戸時代の女流俳人・榎本星布(せいふ)など、この街に関わる歴史人物を紹介している他、「八王子まつり」についても詳しく解説している。
「お客さんとのコミュニケーションツールになりました」。同商店街では2013年10月、街の歴史を取り上げた斬新なチラシを発行。その反応はよく、歴史の話題で来店者と話が弾んだ例も多かったという。
そして今回、「歴史をまとめて小冊子にしよう」と、はじめて、”街の誇り”を伝えるガイドブックを作成。地元のデザイン会社、イラストレーター、郷土史に精通する市職員らの協力のもと、約2カ月間をかけて作り上げた。冊子の問い合わせは【電話】042・622・8362(イツミヤ)へ。
JR八王子駅と西八王子駅のほぼ中間に位置するくらま会。利用する人は65歳以上が多く、中野会長は「座れる、お茶が飲める、トイレがある。この商店街の特長はおばあちゃんを大事にしている点」と話す。「コミュニケーションの需要はなくならない。大型店にはできない手厚いサービスを提供していきたい。『西の巣鴨』『シルバー世代が楽しめるテーマパーク』をめざします」
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