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(株)ベネッセスタイルケア主催 自分らしく生きるための医療のかたち 「地域医療セミナー」開催
病気や障害で身体的、精神的に苦しむ患者に対し「ターミナルケア」や「緩和ケア」という医療のかたちがある。訪問診療に特化したクリニックを行い、この4月にさらに医療機能を強化した稲城わかばクリニックを開設した院長の関根秀明氏に終末期における医療、在宅での看取りについて聞いた。
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患者の身体的、精神的苦痛を軽減することでQОL(生活の質)の維持や向上に主眼を置く「ターミナルケア」は、慢性呼吸不全や神経難病などの末期で人工呼吸管理が必要とされる方、脳卒中後遺症、認知症で昼夜寝たきりの方、悪性腫瘍の終末期の方で、ご自宅で最後まで過ごすことを希望する方らに対して行われる。関根氏は「患者さんが暮らしている場での診療が患者さんの安心感につながるのです」と話す。
在宅での看取りについて「周りの人のサポートが重要」と説明。治療は積極的な回復治療はせず、苦痛を取るものになる。病院、施設と連携を取りながら、ケアマネジャーを中心に、ヘルパーや訪問看護師、入浴、リハビリ、マッサージの専門家が一体となり患者の苦痛を和らげ、本人や家族の不安を取り除く。今、増えている「制限の多い病院の病室で最期を迎えたが、慣れ親しんだ自宅で看取ってあげたかった」という声を少しでも減らすために。
関根氏は「生物学的に食べられなくなったら寿命だと考えることができます」と説明。しかしその状態を患者本人が認知できない場合があり、その時点で早期に告知なくターミナルケアを推進している。あくまでも「主体は本人であり家族である」という考えだ。「訪問診療などで病院でなくても、自宅や施設で最期を迎えられる。ターミナルケアをその選択肢の1つとして知ってほしい。本人や家族がどう生きるのか、そして納得のいく最期を迎えられるために」と語る。
ベネッセスタイルケア(6月14日記事)
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