町田市民ホールで行われる町田市民文化祭の「ハワイ音楽と舞踊研究会」コンサート。そこにウクレレ演奏で出演する「マウイウクレレクラブ」を指導する。「『ベサメムーチョ』を２つのパートに分けるアンサンブル形式の演奏にチャレンジします。平均ウン歳の人たちの頑張りに、ぜひ注目してください」
小山ヶ丘在住の69歳。北海道室蘭市の出身。高校時代にクラスの友人にギターの弾き方を教わったことが音楽への道。就職してからも友人たちとハワイアンバンドを組みギターを担当。38歳の転勤を機にバンドを解散するまで続けた。転勤先の千葉のデパートで買ったのがウクレレとの出会い。「うるさくてギターは弾けないからさ」と笑顔で話す。
ウクレレ第一人者の大橋節夫の曲を好んで聞いた。「『ハワイアンマーチ』に心を揺さぶられてね」。ＣＤを聞きながら「真面目」に演奏。「耳コピー」だけで分からない部分があると、「どうやって弾いているのだろうか」と、機会がある度にステージに出向き、ＤＶＤも鑑賞した。そして「見よう見まね」で弾き方を学んだ。「ウクレレをソロで弾くなんてインパクト抜群。自分もこんな風に弾きたいなと思ってね」。それが今の原点だ。
「マウイ」には64歳で加入。経験の浅い生徒たちが主体のクラブでその頭角を現していく。その１年後、クラブを発足から率いていた高田慎一郎先生が脳梗塞で倒れた。指導者不在で発表会に臨む中、みんなからの推薦で新指導者に。「担ぎ上げられたかな」と笑う。「耳コピー」で慣らした手前、「音符を知らないし、譜面も読めない」が教えなければならない。苦労もあるが、「みんなで何十層もの音楽を奏でたい」という夢に向かって進んでいる。
■「ハワイ音楽のバンド演奏とフラの集い」は11月１日（日）、町田市民ホールで午前11時開演。入場無料。マウイウクレレクラブは午後１時55分から、ブルーカルア、恋のバカンス、ベサメムーチョなど６曲演奏。
発表会に向けて練習もバッチリ
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