町田市立南第一小学校(佐野友隆校長)で1日、児童が横断歩道を渡る際に使用する横断旗1200本の寄贈が行われた。今年2月、同校の児童が登校中にダンプカーにはねられるひき逃げ死亡事故が発生したことを受け、新学期が始まる前に地元の企業・団体の協力を得て同校卒業生らが中心となり、児童の安全を守るため寄贈した。
事故後、同校では保護者会を開催し町田警察署による交通安全についての指導や、教諭らによる登下校時の見守りなどを行い、交通安全強化を努めている。また事故を思い出すと泣き出す児童や、横断歩道を渡れない児童のためにメンタルケアにも力を入れている。 寄贈された横断旗は同校学区のすべての横断歩道に設置される予定で、「横断歩道を渡る時、旗を持つことで児童が安全確認する時間ができ、また運転者も児童の存在をいち早く気付くきっかけになれば」と卒業生の一人。
横断旗の製作費は、町谷町内会や原町内会のほか、地元の商店会、企業など有志の12団体が参加することで資金を賄った。
PTAの一人は「町内会の皆さんと一緒に協力できる体制を作っていただき、本当にありがたい。地域で交通安全に取り組むことができれば。危険な横断歩道はほかにもあるので、そういった情報も共有したい」と話している。
町内会でも、児童を交通事故から守るため、登下校時に横断歩道で見守ってくれるボランティアを集っている。これまで数人が自発的に横断歩道などで見守ってきたが、できるだけ多くの人にも参加してもらおうと回覧板で周知している。「亡くなられたお子さんは、とても元気で、地元のイベントなどにも参加してくれていた。こうした悲しいことが二度と起こらないようにしたい」と町谷町内会。
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