鶴川冒険遊び場を運営する鶴川冒険遊びの会の会長を務める 富岡 秀行さん 鶴川在住 72歳
前を向き 街が良くなる方へ
○…商店会の役員(会長は10年以上)、加えて商店会連合会、自治会では副会長を務めるなどこれまでも地域活動に積極的に参加してきた。新たな顔は地域の子どもたちのための「冒険遊び場」の代表。「安全第一の今の世の中。でも子どもには冒険が必要。地域で成長を見守りたい」と温かい眼差しを注ぐ。
○…静岡県函南町で自然に囲まれ育った少年時代。「近所のお兄ちゃんや歳下の子も一緒によく遊んだよ。神社の境内でかくれんぼ、駒回し、川で泳いだりなんかも」と振り返る。その「遊んでばかりの少年」も中学卒業後は、全力で仕事にエネルギーをぶつけた。家具職人だったお父さんの仕事を普段は手伝い、夜間で高校から大学まで進学した。その後家具屋に勤め、25歳でお店を開いた場所が開発されたばかりの鶴川団地。「それから地域にも人にもずっとお世話になってきた場所だよ。次の世代のためにもいい形で残し続けたいって思うんだ」。地域活動に参加した経緯を話す。
○…ポリシーは「とにかく良いと思ったことを前向きに進めてみる」こと。72歳の現在も、店の仕事に加え地域の役員活動に参加。スケジュール帳もびっしりな毎日だが、朝6時には畑に立ち育てる野菜や果物の土をいじる。「最近は将棋もはじめてみた。勉強は得意じゃないから負けてばかりで『歩』しか残らないこともあるけどね」と笑う。「何だってチャレンジしてよくなるもの。まだまだやりたいことばっかりだよ」
○…そんな充実した毎日の中で一番の楽しみはお孫さんに会うこと。「この春から中学生と高校生になったんだ。この間は一緒に旅行に行った」とニッコリ。少子高齢化が問題となる団地だが「高齢者にも、これからの未来を担う若い世代にも、両方にとって魅力的な街になって欲しい。『生きている間に自分は人のためになにができるか』―それはよく考えていることだね」と覚悟を語った。
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