コーチとして玉川大学ダンスドリルチーム『JULIAS』を全米大会優勝へ導いた 山田 里菜さん 鶴川在住 28歳
チーム支えた陰の立役者
○…『優しさと温かさ』。チアダンスの本場アメリカでJULIASの個性はしっかり輝いた。メンバーの堂々たる姿をみると自然と涙が溢れたという。「涙もろいタイプではないんですけど…みんなとてもいい表情でした」。優勝発表後、『全米No.1のコーチに!』とメンバーから盾を手渡された時には「涙と嗚咽が止まりませんでした」。笑みを溢す。
○…「壁にぶつかって、少しずつなりたい自分に近づいていく。そんな経験を教わった」―ダンスとの出会いは小学生。「安室ちゃん」に憧れ受けたオーディションの審査項目にダンスがあった。「全然踊れなくて悔しかったんです。それからは暇さえあれば踊る毎日ですね」。高校でダンス部に入部、さらに腕を磨くためにも門を叩いたのがJULIASだった。
○…入部当初、『敬語・先輩・挨拶』という強豪校おなじみのキーワードは肌に合わなかった。「上手ければいいでしょ位に思っていて。いつかは辞めてダンス一本でいくんだって思っていました」と振り返る。その考えをひっくり返したのが今でも尊敬しているという当時のコーチ。退部の意思を伝えると「鶴川駅ですごい説得してくれて。この人を信じてこの先に何が待っているんだろう?それが見たくなったんです」。練習に一層熱を込めた翌年2009年に、全日本選手権でグランプリに輝いた。「最高の景色でした。コーチには今でも感謝しているんです」
○…現在はダンス教室の代表として幼児から社会人にダンスの楽しさを伝えている。コーチと並行した忙しい毎日も昨年結婚した「どこか父に似ている」旦那さんの支えを受け充実しているそう。今の夢は「教室の子どもたちがいつか大きく活躍してくれること」とニッコリ。「どうしても厳しくなってしまう」というJULIASのメンバーには「これからが勝負。強くならなきゃいけないし、強くあって欲しい」と再びコーチの顔で兜の緒を締める。
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