今年夏に開催されるリオデジャネイロオリンピック・パラリンピック。出場権を巡る戦いが世界各地で行われている。町田市在住の内山由綺選手(18)は体操女子日本代表の座を、町田市出身の溝江明香選手はビーチバレーボールで出場権を得るため、世界を転戦している。
内山由綺選手(スマイル体操クラブ)は4日、日本代表決定競技会である第55回NHK杯体操に出場した。日本代表になるためには、3つの大会で好成績を残した7人の候補選手として選ばれ、最終的には合宿などを経て7月に5人の日本代表選手が決定する。
NHK杯は4月に行われた全日本選手権個人総合大会での得点を合計した点数で争い、上位3人が日本代表候補選手となる。
全日本大会で4位につけた内山選手は、このNHK杯で巻き返し、代表候補を狙った。最初の跳馬は14・300の高得点でスタートを切った。得意の段違い平行棒では、出場選手の中でトップの14・350をマーク。この大会での代表候補確定に手が届くところまできた。
しかし、平均台で落下し、12・800と得点を落とした。「一番練習してきた種目だったので、とても残念。でも落ちたおかげで、緊張もほぐれ、後の演技はうまくできた」と大会後のコメント。ゆか演技は13・700だった。NHK杯は4位となり、この大会での代表候補はあと一歩届かなかったが、6月の種目別選手権で上位の成績を残せれば、リオ五輪が一段と近づく。
出場権まであと一歩
町田市出身でビーチバレーボールの溝江明香選手(トヨタ自動車)は、西堀健実選手(同)と組み、リオ五輪を目指している。
溝江選手は3日〜5日、ジャパンツアー第1戦東京大会に出場し、決勝まで進んだものの草野歩・長谷川暁子組(ミキハウス)に1-2で競り負け、準優勝だった。試合後、溝江選手は「やろうとしていることを実践で試すことができたのは収穫だった。挑戦していることが失敗すれば、こういう結果になることが分かった。けど、負けるつもりで試合に臨んだわけではないので、今日の結果は本当に悔しい」と振り返った。
これまで海外を舞台に転戦してきた西堀・溝江組。2014年にはワールドツアーで準優勝に輝き、日本人として14年ぶりのメダルを獲得した。翌年には日本で行われたワールドツアーグランドスラムでベスト16となるなど、世界の第一線で、日本のビーチバレーボールを引っ張ってきた。
現在、世界ランキングの中で西堀・溝江組が日本勢でトップだが、オリンピック出場枠を獲得できる上位15位までに入るのは難しい状況となっている。その他の出場枠を獲得できる条件は、「AVCコンチネンタルカップ アジア大陸予選」で優勝すること。このアジア大会は現在(5月12日〜14日)、タイで行われていて、西堀・溝江組はリオ五輪の出場枠獲得に向け、挑戦し続けている。
ジャパンツアー大会終了後、溝江選手は「ずっと追い続けてきたオリンピック。目の前まで迫ってきた。絶対に出場枠を獲得したい」と目を輝かせていた。
町田版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|