(PR)
日常を送るための準備 町田シビック綜合法律事務所・草道倫武所長
「たまに自分が何をしたのか忘れちゃうときがあるんだよね」。認知症の初期によくある「もやもや」した時間。「忘れちゃった時間で、人に迷惑かけてないかな。不必要な買い物していないかな」と不安だけは大きくなっていく。普通に安心して日常を暮らすためには、ちょっとした準備と知識が必要だという。町田シビック綜合法律事務所の草道倫武所長に聞いた。
――認知症の方のお金、財産の管理というと『成年後見人制度』がありますね。
「そうですね。『成年後見』だけでなく、ご本人の症状が重い順に、『成年後見人』『保佐人』『補助人』があり、ご本人を支えたり代理したりします」
――お金の利用がとても日常生活の中でストレスに感じる方もいるそうですね。
「マスコミ等で取り上げられる悪徳業者による多額の詐欺事件もありますが、日常生活の中で不必要なものを買い続けてしまったり、逆にお金を使うのが怖くなりまったく買い物ができないという相談もあります」
――どのようなアドバイスをするのですか。
「悪徳業者による詐欺などは、ご本人の判断能力が衰えている場合が多いので、成年後見人などを立て守っていく必要があります。また、たまに不必要なものを買ってしまうような認知症の症状が軽い方などには、ご本人や周囲の方に後見制度の仕組みや財産管理委任契約などを説明し、日常のストレスを軽減できる方法をアドバイスしています」
――認知症になる前に相談できる方法はありますか。
「将来、認知症などになった時に不安という方が判断能力があるうちに、あらかじめ弁護士などを自分で契約しておく『任意後見制度』というものもあります。この相談も多いですよ」
――成年後見人制度を活用すると自由にお金が使えなくなるのですか。
「そんなことありません。判断能力が不十分な方の尊厳を守りながら、後見人が本人の財産を不利益にならないように支援・保護するのです。日常の生活が困らないように日用品など自由に購入できます。日常を安心して暮らせられるようにするための制度です」
――相談時間などについて教えてください。
「相談しやすいように平日の夜間、土曜日でも相談できます。女性弁護士も所属していますので、お気軽にご相談下さい」
|
|
|
|
|
|