江戸時代の絵巻から昭和の「ゲゲゲの鬼太郎」など、いつの時代にも「妖怪」は人々の身近にいて、怖がられ、かつ愛されてきた。そして「妖怪ウォッチ」の大ブームから再び脚光を浴びている。町田市民文学館ことばらんどでは現在、「妖怪がいた!〜ここにも、そこにも、町田にも〜」展を開催中。約2年前から準備が進められてきた同館の10周年記念企画によるもので、文学と美術の両面から「妖怪」の魅力を紹介している。
「川に近づくと危ないよ」、「一人で遅くまで遊んでいると、誰かにさらわれちゃうよ」など、妖怪は、恐怖を伝える怖い異形のものとして物語に登場している。同展では、百鬼夜行絵巻から絵本の原画、フィギュアなどあらゆる妖怪ものが展示されている。
「小山田町の河童」や「図師町のあずきあらい」、「矢部町の天狗」や「山崎町の狐火」など町田の伝承も紹介、大量の過去の文献から妖怪が記述されている部分を読み取り、その出現場所を地図にして表している。「曾おじいさんが天狗にさらわれた」と言い伝えられている地区もあるという。
また、数人で集まり、夜通し不思議な話を披露していき、百話目を話し終えると不思議な出来事が起こる「百物語怪談」。その会場となった部屋の再現も。「キャラクター化されているものが多い中、このスポットは怖いです」と担当者。
夏休みの子どもたちに向け、妖怪クイズを開催。展示物の中に答えがあり、「子どもたちがクイズシートを持ってまわって楽しんてくれています」。
大人向け講演会も企画。8月27日(土)午後2時〜4時は安村敏信氏による「笑う妖怪、泣く幽霊」を開催。9月10日(土)午後2時〜4時は、東雅夫氏の「百鬼夜行vs百物語!?〜妖怪と怪談の文学史から」を開催する。いずれも定員80人、申込みは町田市イベントダイヤル【電話】042・724・5656へ。
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