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町田版 公開:2016年8月11日 エリアトップへ

町田天満宮 宮司 池田泉 宮司の徒然 其の15

公開:2016年8月11日

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タデ食う虫も好き好き

 最近はアカマンマでままごとをする子どもは見なくなった。昔はヤナギタデやイヌタデの花はアカマンマと呼んで赤飯に見立ててままごとに使われていた。レンゲ畑も珍しい風景になりつつある。そもそもレンゲ(正式にはゲンゲ)は自然に生えていたわけではなく、土に養分を作るために水を入れていない田植え前の水田に種まきして生やしていたものだ。米の品種改良が進み、さらに農薬も改良されてレンゲの出番がなくなってしまったということだ。時代の流れは当たり前にあった営みも景色も昔の当たり前に変えてゆく。

 タデ(蓼)には強い辛味があり敬遠されるが、ヨトウムシやイチゴハムシなどは食草にしている。皆が敬遠するものでも中には嗜好の異なる人がいることを「タデ食う虫も好き好き」という諺の語源だ。しかしヤナギタデは刺身のツマとして用いられていて、日本人もタデ食う虫じゃないかと思わせる。

 インターネットの普及で情報の共有率は格段に上昇し、それに伴って人の趣味趣向や思想・主張も多様化する。タデ類を敬遠してできた諺も人間に当てはまる。勿論、明治以降何物も拒んでこなかった日本は、文化、思想、宗教など様々な物が流入し、ネットが拍車をかけて「タデ食う虫」が増え続けている。日本の難民認定が厳しいと取りざたされているが、ヨーロッパのテロの報道を見るとどちらが良いのか判断に苦しむ。安易に難民を受け入れ過ぎたフランスは、難民に紛れた危険思想も流入してテロというとばっちりを受けている。世界的にも高レベルの報道規制だと指摘されている日本だが、寛容でNOと言うのが下手な民族性だからこそかもしれない。タデを食っても人のためになる良い虫ならまだしも、悪い思想を好んで食らう虫は困る。
 

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