町田市は21日、リオデジャネイロパラリンピックで、自転車女子タンデム個人ロードタイムトライアルに出場し、銀メダルを獲得した町田市在住の鹿沼由理恵選手(楽天ソシオビジネス株式会社所属)に、町田市民栄誉彰を贈呈した。同彰受賞は6人目。
鹿沼選手は、町田第六小、第二中、山崎高校を卒業した町田っ子。
元クロスカントリースキーヤーで2010年にはバンクーバー冬季パラリンピックにも出場している。
ソチ冬季パラリンピックに向け練習していた2013年、左肩を負傷しスキー競技を断念。自転車競技に転向した。
町田市庁舎で行われた町田市民栄誉彰贈呈式・報告会で、鹿沼選手は「この夏、リオに旅立つ前に多くの応援していただきました。町田の皆さんが応援してくれるからこそ、世界に旅立つことができるんだと改めて感じました。そしてメダルを町田に持って帰ることができました。これも町田の皆さんのおかげです」とあいさつした。
銀メダルを獲得したロードタイムトライアルでは、スタート前に変速ギアの不具合が発生し、一番重たいギアのままレースに臨んだことを明らかにした。「『あきらめないで臨めば、叶う』と思い、また一緒にペダルを漕いだパイロットの田中選手からも勇気をもらい、レースに臨みました」と振り返った。
銀メダルを首にかけた瞬間は「重たくて、この重さが喜びと感じました。メダルをもらった数日間はうれしかったけど、金メダルは国家を流してもらえるメダル。銀は『金より良い』と書くけれど、金メダルが取れなかった悔しさがこみ上げてきました」と話した。
両親のことに話が進むと「私が帰れる場所を常に守ってくれる最高の両親だと思います」と目に涙を浮かべていた。
報告会が終わると、来場者にメダルを披露。多くの人がメダルに触り、喜んでいた。
町田市は「オリンピック・パラリンピックにおいて町田市出身のアスリートとして初のメダル獲得であり、町田市の栄誉となるこの功績は顕著である」と選出理由を発表した。
これまでに町田市民栄誉彰を受賞したのは、フランクリン賞・バウアー賞を受賞した伊賀健一氏(2013年度)、F1ドライバーの佐藤琢磨氏(08年度)、サッカー選手の戸田和幸氏(02年度)、プリマドンナの東敦子氏(00年度)、サッカー選手の北澤豪氏(98年度)の5人。
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