成瀬台の手づくりハム・ソーセージ専門店クロイツェル(店主・吉岡学さん)はこのほど、豆腐を原材料にした「トーフハム」と、豆腐と豚・牛肉のソーセージ生地を原材料とした「トーフヴルスト」、「トーフ(白)ヴルスト」を開発し、販売を開始した。
構想6年―。きっかけは知人が営む八ヶ岳のマクロビオティックレストランで、穀物で作られたソーセージを食べたことから。「とても美味しくて。すぐレシピを聞いちゃいました」と吉岡さんは振り返る。
地元豆腐店の国産大豆100%の豆腐を使い、商品化に向けての挑戦が始まる。しかし、腸詰にすると食感が悪かったり、スライスするとボロボロになったり、開発は簡単ではなかった。食感や美味しさを追求し、先述の知人や大学の先生、ソーセージマイスターの協力を仰ぎながら、試行錯誤の毎日。途中、何度も挫折を味わった。そんな折、糖尿病で糖質制限のあるお客さんから「制限があっても食べ応えのあるものを作ってもらえないか」と依頼されたことや、昨年訪れたドイツで、スーパーに並んでいるソーセージの約1割がベジタブルソーセージだったことなど、その「ニーズ」を強く感じたことがモチベーションにつながった。
ハム、ヴルストとも、ふわっと軽い食感ながら、ボリューム感、味もしっかりついている。高齢者や幼児にも食べやすい仕上がりに。「商品化できるか不安でしたが、持っている技術をすべて費やし、自信をもって提供できるものができました」と吉岡さんは話す。
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