グラヴィスの生徒と山田里菜さん（左）
玉川大学ジュリアスのメンバーから「りなコーチ」と親しみを込めて呼ばれる山田里菜さん。チームを２連覇に導いた功労者の一人。山田さんの振付により、優れた構成や振付に与えられる「コレオグラフィー賞」も連続受賞。３連覇に向け、山田さんも気合が入る。
チアダンスはダンス技術だけでなくあいさつや返事、姿勢など普段の生活態度が重要。それには小さい頃から”癖づけ”が必要、と山田さんは話す。山田さんが代表を務める鶴川のダンススタジオ「グラヴィス」では現在、幼児から中学生までの生徒がチアダンスを習う。「チアダンスは笑顔のスポーツ。人に元気を与えるには自分が一番元気でいないと。チアダンスに必要なスピリットは３つ。チア（応援）、ボランティア（助け合い）、ポジティブ（前向きに頑張る力）。技術は練習すれば習得できますが、スピリットは子どもの時代から身につけさせたい」。対戦相手の演技にも拍手や手拍子をうつなど、内面から出る豊かさが、自分の表情や演技の表現につながるという。「まずは人間形成です。生徒には心と身体を強くしよう、と伝えます」
グラヴィスでは山田さんの輝かしい実績に保護者からの依頼を受け、「大会クラス」を発足し約半年。４月に行われたプレ大会で１位を獲得するなど早速その実力を見せている。「子どもたちが『本当に勝ちたい、優勝したい』と思う時、そういう振付ができるように準備をしています」と山田さんは瞳を輝かす。
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