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調整池「安全再確認を」 イベントで取り残され救助

社会

掲載号:2017年8月31日号

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(写真上)8月19日午後8時20分ごろ。会場は冠水し、消防署員によって取り残された3人は救助された(読者提供)(写真右)通常の調整池
(写真上)8月19日午後8時20分ごろ。会場は冠水し、消防署員によって取り残された3人は救助された(読者提供)(写真右)通常の調整池

 関東各地で被害をもたらした8月19日の大雨。町田市では盆踊り会場が冠水し、やぐらに残された3人が消防により救助された。この会場は大雨による河川の氾濫を防ぐため、一時的に雨水を貯留する『調整池』。市内には行政が管理するもののほか都や公社、民間が管理する調整池が439カ所ある(2017年4月1日現在)。その内12カ所が公園などの機能を備えて市民が出入りできる施設となっている。改めて調整池の役割や仕組みなどを調べた。

 調整池は、雨水の河川への流出量を一時的に貯留することを目的に設置された施設。アスファルトなどで地中へと染み込みながら河川へと移動していく雨水が少なくなった近代都市では、河川の氾濫を防ぐために重要な役割を果たしている。

 町田市や東京都、民間が管理している調整池は町田市内に439カ所ある。その内151カ所を町田市が管理している。今回、盆踊りが行われていた会場は151カ所のうちの一つで、調整池の機能のほかに公園などの機能を合わせ持った2次調整池と言われている。この2次調整池は市内に12カ所あり、公園など市民の憩いの場所として開放され、子どもたちの格好の遊び場になっている。

「溜める」が役割

 調整池に雨が降った場合、自動的に流れ込む仕組みになっていて、ダムの放流などとは違い、事前にアナウンスもサイレンも流れない。しかも貯留することが目的なので、水が「溜まる」ことで暮らしの安全を維持してくれている。

 8月19日のときは、午後7時前にゲリラ豪雨と呼ばれるような雨が降った。この調整池に設置されている雨量計によると、午後7時からの10分間で27・5㎜の雨が降った。7時10分からの10分間では19・5㎜となり、最初の20分間で47㎜の豪雨が降ったことになる。

5分後にピーク

 一方、調整池への流れ込み量や速さは調整池の立地場所などを計算して調整池ごとに違うという。盆踊り会場となった場所では、雨が本降りになった5分後にには、貯水量はピークとなった。つまり、たった5分で最大で4・5mの深さになった。

 今回の場合は、主催者らの呼びかけにより、多くの人が高台に移動したが、荷物を取りに戻った3人がやぐらに取り残される形となってしまった。「公園下のテニスコートに水が来た時点ですぐに避難を呼びかけました。(ケガなどの)被害がなくてよかった」。

 調整池を公園として管理している町田市公園緑地課は「この件を受けて、公園内にある注意を呼びかける看板の再確認をしています。見やすいところにあるか、文字は読めるかなどをチェックしています。またこれまでも行っていることですが、お祭りなどイベントで利用する団体には、再度口頭で注意を呼びかけたい」と話している。

 市内で120カ所の調整池を管理する下水道部では、月に1回以上の点検、整備をしている。「河川を氾濫させないために『溜める』機能であることを再度様々な場所でアピールしていきたい」としている。
 

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