小学校に”おいしい水”が出現―町田市立相原小学校(小林憲市校長)の正門側の校庭の片隅に井戸が完成した。小林校長の提案を受けて用務主事の若狭さんがオリジナルの道具で作業を進め、23日かけて9mほど掘って地下の水脈にヒットした。水量は毎分20リットルとすごい勢いで水が上がる。
井戸作りのきっかけが災害時に水を確保する必要を感じたこと。「6年前、相原の地に来て自然豊かな地域であることを実感したが、非常時を考えたときに手軽に水が手に入るかが気になった」と小林校長。そこから近隣の地形や地域の井戸の歴史を調べた。すると、昭和29年に上下水道が完成する前には学校内にも井戸が2カ所あったことがわかったという。
先月20日には保健所の38項目に渡る水質検査を受けて、ここの井戸水が無害であるという結果も出た。また町田市の災害時協力井戸としても認定された。ひんやりと冷たい水は「軟水で料理やコーヒーを入れるにも合います。おいしいですよ」と若狭さん。
現在は水量を調整しているが、それでも1カ月でプールがいっぱいになるほどの量が出る=写真下。井戸水が注ぎ込まれる池にはクレソンが浮かび、アブラハヤや水カマキリなどが泳ぎ、子どもたちも大喜びだ。ホタルの幼虫のエサとして知られるカワニナも生息し、来年にはここでホタルが見られることを期待する。
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