35周年で「地域交流まつり」を開催する多摩丘陵病院の理事・事務部長を務める 熊谷 春一さん 65歳
地域の病院であるために
○…35年前にオープンした多摩丘陵病院の設立準備委員会から携わるメンバーの一人。山を切り開いて建設するにあたり、地元住民への説明などに奔走した。初日に来院した患者はわずか14人。病院のことを広く認知されるまでに10年の期間を要したという。
○…思えば「35年はあっという間だった」と振り返る。都内では珍しいリハビリテーション施設のある病院としてスタートし、今では町田や多摩を中心に幅広いエリアから来院する多くの人たちの要望に応える。”地域密着型”の病院であるために、自身も率先して地元の人たちの輪の中に入っていった。病院近くにある畑では地元の人に教わりながら一緒に季節のさまざまな野菜を育て周囲に振る舞う。20年以上参加していた町田市交通安全協会の安全運転管理者部会では多くの人と知り合うきっかけができた。会長を2期務めた町田市内の病院事務長会では月1回の勉強会を続けている。
○…「あのころは弱小だったから」と照れるが、立教大学の野球部ではピッチャーだった。今もソフトボールチームで投手を務め、東京マラソンを含めてフルマラソンは25回完走した経験がある。付き合いが広く会食の機会も多いが、173cm、71㌔のバランスの取れた体は現在も学生時代から変わっていない。
○…これまでの感謝の気持ちを込めて初めて開催する「地域交流まつり」。うれしかったのが「上からではなく、現場の方から恩返しのためにもやりたいという声が上がったこと」。地元の神社や大学などの協力も得て、子どもから大人まで誰でも参加して楽しめるイベントを目指す。自らも自分へのご褒美として、半年間悩んで4月に購入したギブソンのフォークギターでステージに立つ予定だ。「これからも地域の人たちのための病院であり続け、地元の医療機関とも連携しながら地域医療に貢献していきたい」
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