指先や頭を使うため認知症予防にも良いとされる「健康麻雀」。酒を飲まない、タバコを吸わない、金を賭けない健全なゲームとして高齢者を中心に人気が高く、町田市内の集会場のほとんどで健康麻雀のサークルがあるという。南大谷のさくら会館に集うグループに、今月誕生日を迎え、100歳になった参加者がいるとのことで、取材した。
2月13日に誕生日を迎えたばかりの塚田繁代さんは1918年(大正7年)生まれの100歳だ。和歌山で生まれ、結婚後、町田で暮らし、今では玄孫(やしゃご)までいて「もう誰が誰の子かわからないほどたくさんなのよ」と笑う。現在は南大谷の介護付き高齢者住宅に入居し、月に6回あるさくら会館でのサークルには「5分ほどだからお散歩にちょうどいい」と毎回徒歩で参加している。
「健康がとりえ」の100歳。足腰が丈夫で、これまで大きな病気もない。「食事を残さず食べ、夜ぐっすり眠るのが秘訣かな。つい最近までバスを乗り継いで遠出もしていたけど、さすがに家族や周りの人たちに止められるようになって。部屋でじっとしていると引き籠っちゃうから、ここだけは来るようにしているの。麻雀は私の唯一の楽しみだから」と笑顔で話す。
麻雀は戦時中、陸軍病院から退院した夫と、夫の戦友たちと始めたのがきっかけだという。毎週土日には互いの家で興じていた。1人目の子どもが生まれてから5人の年子の母親に。麻雀どころじゃなくなった。
時は経ち、以前住んでいた藤の台の、近くのサークルに参加して約70年ぶりに麻雀牌を握った。「ちゃんとルールを覚えていたわ、『役』なんかわからないし、点数も周りのみんな任せだけど、牌を揃えていくのが楽しいわよね」と破顔する。
誕生日前の5日には、サークルのメンバーからお祝いにバラの花束が贈呈された。「耳が遠くて迷惑かけることもあるけど、こうやって周りのメンバーが支えてくれる。みんな自分の子どもくらいの世代だけど、一緒に遊んでくれて嬉しい」
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