3月4日、2018シーズンのホーム開幕戦を町田市立陸上競技場で迎えたFC町田ゼルビア。今季初のゼルビアブルーのユニホームを着た選手たちが躍動した。昨季J1の大宮を3-2で下し、開幕から2連勝。昨年7月以来となるホーム戦勝利を、8千を越えた観衆に届けた。
澄んだ青空と春を思わせる陽気となったこの日、少し強めに吹いた風はゼルビアへの”追い風”となった。前節の京都戦に2-0で勝利したチームは、勢いそのままにゲームに入る。
前半8分、MF平戸太貴のコーナーキックをDF深津康太が頭で合わせて先制。同24分にはFW鈴木孝司の初戦に続くゴールで追加点。前半を2-0で折り返した。風下に変わった後半、60分過ぎから大宮に立て続けのゴールを奪われ同点に。スタジアムに嫌な空気が漂ったが、ここからが今季のチームの違うところ。選手は誰ひとり下を向くことなく、攻め上がる。後半79分、FW中島裕希がゴールネットを揺らすと、選手たちは満員のバックスタンド席へ向けて駆け寄った。昨年チームをけん引したエース中島の今季初ゴールが勝ち越し弾になり、勝利の雄叫びを上げた。
開幕から鈴木と中島の両エースがそろって出場し、チーム8年目の深津が早くも2点を取るなどベテラン勢が元気いっぱいだ。一方、この試合で2得点に絡んだ平戸、開幕戦から出場するDF小島雅也、MF杉森考起といった東京五輪代表を目指す”オリンピック世代”も活躍している。ベンチに控える選手層も厚く、今年のゼルビアはバランスの取れたチームになった。
試合後、相馬直樹監督は「選手たちは『今年はやってやる』という強い気持ちと覚悟を持って戦っています。後半追いつかれた中で勝利につなげることができたのは、多くの方の声援や思いが選手たちに伝わった結果なのだと思う」と語った。決勝点の中島は「絶対に勝ちたい気持ちでこの試合に臨みました。苦しい展開でしたが、最後は自分のゴールで勝利に持ち込むことができて本当にうれしいです」。ゴール後にサポーターの前まで行ったことは「やってやった」という気持ちがそうさせたと話した。
試合前には大型映像装置オーロラビジョンの除幕式が行われた。お披露目当日となった試合で、ゼルビアの得点シーンを3度も映し出し、会場に詰めかけた多くのサポーター、ファンを喜ばせた。入場者数は8839人。ゼルビアは今季スタジアム平均入場者数7000人を目標にしている。
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