4月にオープンした無料塾「鶴川つばめ塾」の事務局長を務める 川崎 友理江さん 鶴川出身 36歳
巣立つ子の帰る場所に
○…「かみなりが落ちました」。テレビのニュースで見た八王子つばめ塾。「衝撃でしたね。私はこれがやりたかったんだって」。大学時代、NPOの「土曜学校」に参加し、子どもたちと勉強を通じて触れ合った。実体験を通じて学生も、子どもたちも成長するのを感じていた。つばめ塾を知った時、このことを思い出した。理事長に「ぜひ見に来て」と誘われてからはあっという間。知人の困っている声、勤め先の理解、親戚や周りの人たちの援助。様々な要因が背中を押した。
○…鶴川で生まれ育つ。三姉妹の末っ子で「気が強くて自己中。今思うと嫌な子だったかも」と自己分析。現在小4の娘さんとは”正反対”。落ち込んでいた時に「あのね、泣くことも必要なの」と、ホワイトボードに図表を書きながら理論的に慰めてくれた娘さん。「びっくりして、感激して、より泣いてしまいました」と笑顔で振り返る。塾を開講している間は近くに住む母親や姉が面倒を見てくれて、ここでも周りの支えに感謝する。
○…女は大学に行かなくて良いという親の考えのもと、自力で予備校に通った。進学校ではない高校で、途中で辞める子も多かった。「だからこそ大学に行こう」と考えた。教職を取得したのは母校に教育実習に行きたかったから。「こんな私でも大学に行けると証明したかった」。今、苦労している子どもたちに自信を持って「諦めないで、頑張って」と言える。
○…夢は学校をつくること”だった”。「だって適ってしまったから。ここは小さいながらも一つの学校。周りの皆さんのおかげで成り立っているのも私らしい」。地元に恩返しをするために作った学校。ここで授業を受けた子どもたちが巣立ち、今度は教える側に戻ってきてくれたら嬉しい。
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