都立小山内裏公園で行われる「第5回チャレンジ防災実行委員長」を務める 井上 博之さん 小山町在住 58歳
色んなカタチで地域を愛す
◯…町田市と八王子市にまたがった、地域の人たちの自発的な防災イベントも今年で5年目。両市で交代で務める実行委員長。出番がやってきた。イベントを「様々な立場の人間が、一つのことに向かい力を注ぐ。根底にあるのはボランティアの精神」と強調。回を重ねるごとに、行政も非常食などを協賛してくれたり、社協のつながりから様々なNPOや学生たちが協力してくれるように。「確実に広がっている」と手応えを感じている。
◯…生まれも育ちも小山町。父親が50歳で創業した印刷会社の2代目。景気に左右されることが多く、周りの同業が会社を閉めていくなか、「なんとか生き残っているよ」。町会の総会資料や会報など、小冊子の印刷・製本が主。昔は自分たちで作っていたものを、役員らの高齢化もあり、任せてもらえるという。それも個人情報保護法の関係で減ってきている。
◯…25歳で地域の先輩に誘われ、30年以上続けている消防団の第5分団で指揮を執る。「街を守るというのはもちろん、大会があったりして部活みたいで、のめり込んだね」。15年ほど前に消防ポンプ操法の全国大会に出場した時はコーチとして参加した。「先輩に教わり、同僚に刺激を受け、後輩から学んだ。色々な人との出会いがある。この経験はかけがえのない宝物」と目を輝かす。
◯…地元の「小山に組囃子連」に30年近く携わる。太鼓、踊りの郷土芸能。70歳以上が多く活躍している中、獅子舞を担当することが多い。「若い方になっちゃうから。きついけど子どもたちに喜ばれるのは嬉しいよ」。これまで経験したことで自分の人生が豊かになっていると感じている。「自分が動くことで、後進に伝えていきたい」。消防団も、囃子連も、チャレンジ防災も。
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