町田市つくし野在住の画家、大西里子さんの油彩個展が7月1日(日)〜8日(日)、成瀬駅北口近くのギャルリー成瀬17で開かれる。約10年ぶりとなる個展は「今回が最後になるかもしれない」と本人が話すように、絵描きとして歩んできた人生の集大成と位置付ける。
「顔に取りかかる日は朝からそわそわ。訪問客も電話も一切無視し、ワクワクしながら時間を忘れて描いています」と嬉しそうに話す大西さん。その瞳はまるで夢見る少女のように輝いている。
美しく、少し人間離れした女性たちを描く「フローラシリーズ」は自身が創り出す“花の女神”。今も持ち続ける美しいものに対する憧れとロマンチックな心が数々の作品を生み出してきた。人物をそのまま描くのではなく、どこかに花をあしらう。独自の世界観は、見る者を夢の中へと誘う。
最後になるかもしれない作品発表の舞台は地元町田を選んだ。今回の個展ではP20号〜50号サイズまで、新旧作品を交えて20点以上を展示する。「女性ばかりでなく、男性にも楽しんでいただけたら嬉しいですね」
実は今まで一番の批評家だったご主人が病に倒れ、これからは介護する立場になる。集中力と時間が必要な作品づくりからはしばらく離れることになりそうだ。「幸せな時間をくれた絵に感謝したい」。元気なころのご主人と旅した地を描いた作品を手にほほ笑んだ。
展示は午前10時〜午後6時。問合せは【電話】042・705・6840ギャルリー成瀬17へ。
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