ギャラリーカフェ「アルル。」(小山が丘3の22の18)のギャラリープロデューサー・杉浦美代子さんは展示や教室、コンサートなど幅広くプロデュース活動をしている。
――こちらで活動するにあたって、どのような心構えでいますか?
「ここに展示をしている作家さんのなかには町田出身の方もたくさんいます。そのような方から言わせると、『町田はお茶を楽しみつつ作品を鑑賞できるギャラリーが少ない』とのこと。作品は作るけれど営業はしない、苦手といった作家さんもいますし、そのような人たちのことを発信したいという気持ちでいます」
和気藹々と
「また、『圧迫感がない』『和気藹々としている』といった声も寄せられます。10月に企画しているワークショップでも、強張った雰囲気にならないよう音楽を流し、たとえば音を聴くのが好きな子は音楽を楽しみ、モノを作るのが好きな子はそちらを楽しめるようにしたいと思っています。みんなが別様に楽しめるということが大事です」
――文化的なものに触れることで、その後の生活になにか変化があるのでしょうか?
「最近よくVTS(対話型鑑賞)ということが言われます。これは作品を見て『どう思う?』と、まわりの人と意見を交わらせる鑑賞方法です。このように人と交流して作品を楽しむと、空気が動いて明るい気持ちになったりしますよね。『カチカチになったかさぶたが剥がれ落ちる』ような、なにかが大きく変わるような感じになります」
朱に交われば
「何人かで作品鑑賞に行って、その中の人がまた別の人を誘って、というふうに人とのつながりが広がっていくと生活が豊かになっていきますよね。もちろん、強制されるべきものではないです。ただ、『朱に交われば赤くなる』というか、人間は環境によって規定されるものなので、楽しい空気のなかだと『自分もなにかやってみよう』という気になります。実際私のまわりでも、絵とか音楽とか、一切興味がなかった人がここでやっていることに少しずつ触発されて、創作をし始めたということがありました。同じ空気のなかにいて、楽しい雰囲気を共有すること。文化的なものは人と共有しやすいですし、人と人がつながるきっかけになりますよね」
――本日はありがとうございました。
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