町田警察署(岩下悦男署長)は、一向に減らない管内の特殊詐欺被害に歯止めをかけるため、町田市内に住む警察官ОBらが作る親睦団体「町田警友会」に協力を要請、先月19日には「特殊詐欺検挙対策協力隊」を発足し、委嘱状を交付した。
町田警察署管内ではオレオレ詐欺、架空請求詐欺、還付金詐欺などの特殊詐欺被害が依然として高い水準で発生している。9月18日現在での被害件数は109件と昨年の同時期から35件増加。被害総額は約1億6200万円に及び、いずれも過去最悪だった昨年を上回るペースとなっている。
同署で行われた特殊詐欺検挙対策協力隊発足・委嘱状交付式には町田警友会会員45人が出席。隊員は自宅で特殊詐欺の電話を受けた際、通報するとともに、捜査手法の一つである「騙されたふり」をして犯人検挙につなげる狙い。町田署では一般市民に対しても同様の要請をしているが、詐欺グループを相手にうまく立ち回れなかったり、「犯人と対峙するのが不安」などの理由で協力を断られることがあるという。そこでより精通している元捜査のプロに協力を仰ぐことになった。岩下署長は「OBの方々が尽力してくれるのは心強い」と協力への感謝を述べると、井上保次会長は「所属する262人の会員が民間人として支援していく。署と緊密に連携したい」と語った。
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