4年前の日本一から、もがき続けた3年間。乗り越えて得た今回の優勝。選手たちの成長を感じ、「ひと仕事終えた」。7年間、チームの振付・構成を行ってきた山田里菜コーチがこのほど、ジュリアスのコーチを引退した。
先の世界大会で1位を獲ったメンバーに加えて、25人で臨んだ今大会。予選直前にケガで1人減り、構成を修正する必要が生じた。「みんなザワつきましたね」と笑う。学生らが感じる不安や焦り、仲間のフォロー。「でも守ってはいけないと思いました。攻めの気持ちを持って、むしろ違うものを作る気分で」。
「チアダンス」で負けるわけにはいかない。その思いは自身の学生時代からコーチになっても続いている。特にこの3年は踏みにじられてきたという思いが強い。「全米で2連覇したことよりも、この大会で勝てないことで学生も悔しい思いをしてきたはず」。時に厳しくチームを鼓舞し、「爆発力はなくても安定感がある」と評されたメンバーが力を発揮し、得た4年ぶりの日本一。その結果に目を細めながらも「まだまだ」と。「『1位を獲った』で終わらず、『獲り続けること』が重要。また部門1位で終わらず、総合1位のためにはもっと努力が必要」と、溢れ出す『欲』を持ちつつ、今後は外から見守る。
「ゼロから1を創り出すのが好き」。代表を務める「グラヴィス」では子どもから大人までが学ぶ。社会人チームには「暗黒時代」を過ごしたジュリアスOGもいる。「結果を残したい」という気持ちを果たしてあげたい。初心に戻り、ジュリアスを超えるチームを作るという新たな夢に向かう。
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