公益社団法人東京都町田市歯科医師会
町田市原町田5-8-7ガーデン町田
TEL:042-726-8018
今年で2期目を迎える小川冬樹会長に伺った。
―歯科医師会の取組、力を入れている事業はどのようなものですか
「今は高齢者歯科口腔機能健診ですね。今後、『2025年問題』が来ます。約700万人が後期高齢者になる。高齢者は筋力が落ち、咀嚼する機能、噛み合わせなどが衰え、摂食嚥下障害が頻繁に見られるようになる。それを未然に防ぐことが重要で、食べる・飲み込む機能の検査に重点を置いています。それと、障がい者歯科診療は12年目になります。先天的に咀嚼の機能が衰えている子たちへの摂食嚥下リハビリテーションを3年前から行っており、このような施設は全国的にも少ないと思います。障がい者歯科診療室全体で患者さんは、ひと月に200〜250人くらい来院されますので、地域の皆様の診療室への期待を感じています」
―オーラルフレイルとは?
「フレイル(=虚弱)とは、全身の筋力の衰えから日常生活の機能が落ちることです。その前段階であるオーラルフレイル(口腔機能の衰え)により『滑舌が悪くなる』『食べこぼしがある』『軽くむせる』など軽度な症状から、社会性の欠如、人に会わなくなりコミュニケーションを取らない『孤食』という問題が起きます。このような社会性の活動の低下や筋肉の量、質の低下によるオーラルフレイルに関して、医師会・薬剤師会や行政と連携し、情報交換しています」
―今後の抱負、展望をお聞かせください
「会員をもっと増やして、地域での公衆衛生事業を拡大していくことが使命だと思っています」
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