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「令和」の出典元「万葉集」にふれられる 歴史とロマン感じる「多摩よこやまの道」 家族に思いをはせる防人の歌

文化

掲載号:2019年5月1日号

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一本杉公園にある記念碑。万葉集で詠まれた歌が刻まれている
一本杉公園にある記念碑。万葉集で詠まれた歌が刻まれている

 新元号「令和」。これまで元号は、中国の古典から出典されていたが、今回、初めて国内の古典から出典された。その古典というのが日本最古の歌集とされる「万葉集」。令和は、万葉集の「梅花の歌」の中の「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やわらぎ)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫らす」が由来となっている。

 同じ万葉集の中に、多摩の地が歌われている歌がある。それは、豊島郡の上丁椋椅部荒虫(かみつよほろくらはしべのあらむし)が妻(め)宇遅部黒女(うぢべのくろめ)の「赤駒(あかごま)を山野(やまの)に放(はが)し捕(と)りかにて 多摩の横山徒歩(かし)ゆか遣(や)やむ」という防人の妻のこころづくしの歌で、東国から国防のために北九州に赴く防人が、武蔵野を眺望できる横山の尾根道で故郷を振り返りながら、家族との別れを惜しむ姿を詠んだものだ。

 この歌に出てくる「多摩の横山」は多摩丘陵の尾根部に位置し、古代から武蔵野と相模野を眺めることができる高台に加え、西国と東国を結ぶ交通の要衝として活用されてきた。また鎌倉古道など、様々な歴史古道が交わっているとされ、その痕跡や様々な伝説が語り継がれているという。

 現在、この尾根道は「多摩よこやまの道」として、2015年に「新日本歩く道紀行100選『歴史の道』」にも認定され、その歴史とロマンを求めて、全国から数多くの人が訪れている。

 尾根幹線道路の多摩東公園交差点そばの「丘の上広場」を東端に、多摩市と川崎市、町田市の境を通って「唐木田配水所」までの全長約10Km、大人が歩くと約4時間かかる道だ。途中、「防人見返りの峠」などの眺望ポイントや、四季折々の自然を楽しむことができる自然観察ポイント、史跡や伝説などの歴史ポイントも設けられている。中間地点付近にある「一本杉公園」内の古民家そばには、前述の万葉集の歌が刻まれた多摩よこやまの道記念碑=写真=がある。

 新緑薫るGW(ゴールデンウィーク)に、悠久の時を感じに歩いてみてはいかがだろう。

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