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終戦記念日 戦争の記憶色あせず 市戦没者遺族会の石川会長

文化

掲載号:2019年8月15日号

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かつて住んでいた築150年の家の縁側で
かつて住んでいた築150年の家の縁側で

 叔父2人を第二次大戦で亡くした能ケ谷在住の石川洋一郎さん(81)は終戦を小学1年生で迎えた。今でも鮮明に残る当時の記憶。「担任の女の先生が広島の原爆投下ことを話してくれてね、今後70年間はその場所に人が住めないって。この話が今でも強く印象に残っている」。今年、町田市戦没者遺族会の会長に就いた石川さんが、戦争にまつわる自身の話を始めた。

 農家だった石川さんの家には親戚や知り合いなど多くの人が疎開しにきたという。今でも自宅敷地内に残る江戸末期から明治初期に建てられた茅葺きの家屋に30人近くで暮らしていたことも。「農家だから食べるものに困るってことはなかったけど、お米の量が足りなくて、サツマイモでかさ増ししたりね」と話す石川さん。「横浜に空襲が起きた時は街が燃える明かりが家の敷地から見えたこと」「近所の人の出征時の様子」「叔父の戦友が家を訪れ、祖父に叔父たちの話をしていたこと」――。石川さんにとって戦争は、ついこの間のことのようだという。

 鶴川といえば、町田市指定の文化財『武相荘』。石川さんは白洲次郎・正子夫妻が住んでいた当時の武相荘に、よく遊びに行った。「白洲家には同じ年頃の子どもたちもいたしね。野球をやったり、家の中を隅々まで探検したり。チョコレートとか普段、食べないお菓子がおいしかったな」と懐かしむ。

「戦争を 風化させない」

 市戦没者遺族会の設立は1949年。鶴川、堺、忠生、町田の4地区からなり、設立当初は600人を超えた会員も、今は300人ちょっととなった。「年々、会員は少なくなっている。戦争で夫を亡くした戦争未亡人の方も高齢になってきたのもある。鶴川地区では昨年104歳で、未亡人の最後のひとりが亡くなった」。活動は忠生3丁目にある町田市戦没者合同慰霊塔の清掃や全国および市戦没者追悼式、千鳥ヶ淵戦没者墓苑での戦没者遺骨引渡式への参加など。これらの式への参加は会員以外も可。会員希望を含め詳細・問合せは【携帯電話】090・3223・9656(石川さん)まで。

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