町田市一般体操・リズム運動連盟の会長を務める 伊藤 啓子さん 小野路町在住
35年は語りつくせない
○…町田市立総合体育館で10月20日(日)、一般体操・リズム運動連盟創立35周年記念「まちだ体操祭」が開かれる。同祭の実行委員を取りまとめる連盟の会長を務める。「35年を振り返って語るなんて無理。とにかく会員の皆さんのおかげなの。先生なんて言われていても、皆さんには全く頭が上がらないわ」とほほ笑み、出てくる言葉は会員を称える言葉ばかり。
○…35年間で作ったダンスの作品は70曲以上、しかも全てオリジナル。「人の真似なんて絶対だめ!そんなの一つもないわ」と言葉を強める。そのため寝ても覚めても24時間リズム体操のことで頭がいっぱい。健康づくりが最大のテーマとなるこの体操、年齢・体力・好みがバラバラな会員のために、いかに楽しく飽きさせずリズムに乗って踊ってもらうかが指導者の腕の見せ所と笑う。
○…山形県から大学進学のために上京。保健体育の教師として10年ほど勤め、出産を機に退職。子育てに余裕ができた頃から、市の体操教室のお手伝いや健康づくり教室で指導をし始めたことで現在に至る。当初20人でスタートしたリズム体操のサークル活動が400人近くの連盟となり、今年7月には世界体操祭に7度目の出場を果たした。「世界大会を知った時から出場することが私の夢。それを7度も叶えてくれたのは、本当に会員の皆さんには感謝しきれない」
○…体育大学の教授だった夫は最高の理解者だったといい、「彼のアドバイスは大きかった」と話す。健康づくりに入学はあっても卒業はなく、だからこそ指導する人間の責任は重い。それでも、大切な仲間のため、自分自身の勉強のため、やりがいは尽きない。座右の銘は小説家の井上ひさしの「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく…」の言葉。
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