多摩境の「ギャラリーカフェアルル。」に9月末、珍しい旧車が飾られているのを見かけた。「オースチン7SP(スペシャル)」。第二次世界大戦前のイギリスで生産された人気の大衆車が、なぜここに?
これは相模原市で自動車修理工場を営み、今年75歳にしてその会社を引退し、一職人として再出発した松村敬一氏の展覧会「松村敬一・アルミ板金工芸の世界」での一幕。
自動車修理会社でボディー製作を学び、海外での短期留学やイギリスのコーチビルダー、ロッド・ジョリー氏に師事した松村氏。動かなくなった古い車を補修・修理して生き返らせる「レストア」を生業にしてきた。緻密かつ、とても時間のかかる作業で、当時の状態に戻すにはかなりお金もかかるものだが、その腕に惚れ込んだ旧車オーナーからの要望に応えてきた。
このオースチン7SP(スペシャル)も、懇意にする依頼者からのレストア品。松村氏の手で蘇った美しいフォルム、今も元気にうなるエンジン音や振動に、人々は魅了されていた。
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