プロのキックボクサーとして11月にムエタイの世界タイトルを獲得した 小林 愛実さん 南つくし野在住 23歳
生きる力を与える自信あり
○…ムエタイの世界タイトル戦「WPMF女子世界フライ級」に挑み、初の世界タイトルを11月に獲得したキックボクサー。リングネーム小林愛三(まなぞう)で活躍している。「本当に多くの皆さんに支えられて獲れたタイトル、もっと人として成長をしていかないと。ここからですね、キックを通して、もっと人として成長していきたい」
○…このタイトル戦前の別の王座決定戦では規定の体重がクリアできず試合が中止に。周囲からの厳しい声、対戦相手への申し訳なさ、不甲斐ない自分…。その反面「今まで、周囲の人にやってもらっていたことは当たり前ではなかった」と心から思えた。そのためタイトル戦の誘いに迷ったが「チャンスはつかんだ方がいい」と師匠である牧裕三さんの言葉に背中を押された。
○…小中高とバレーボール一筋。とにかく体を動かすことが好きで、高校時代は自宅のある南つくし野から野津田まで約1時間かけて自転車で通学。高校卒業後に体を動かし足りないと始めたキックボクシングをもっと極めてみよう、と訪れたジムで運命のベルが鳴った。それまでコンプレックスでしかなかった逞しい”ふくらはぎ”を褒められた。「このふくらはぎが活かせる日が来るなんて」と喜び勇み、週1回のレッスンが週4回、試合デビュー6戦目で日本チャンピオンに。
○…父親は小学生のサッカーチームのコーチを務め、母親はスポーツインストラクターの経験をもつスポーツ一家。「やるならちゃんとやれ」と勝負に厳しい言葉を掛けられるが、食事などのサポートは万全。「私たち選手は命がけで戦っている。観ている人に生きる活力を与える自信はあります」と言い切り、ぜひ見に来てほしいと満面の笑顔を見せた。
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