6月に(公社)東京都町田市歯科医師会の会長に就任した 長崎 敏宏さん 旭町在住 60歳
歯から地域の人の健康支え
○…コロナ禍で感染しやすい危険な職種のように報道された。そうではないこと、むやみに診療を中断してはいけないことをホームページ等で喚起し、患者に呼び掛け「口腔内を見るという職種上、もともとあらゆる感染予防の対策はできている」と言葉を強める。歯科医師会では専務理事として2年間、副会長として4年間、会長を支えてきた。そしてこのほど会員157人の長に。
○…高齢者口腔機能健診や障がい診療は会が力を入れている事業。それぞれ付き添いを伴うため、どうしても密になりやすい。会場や診療日の調整を余儀なくされ「予約が取りづらくご迷惑をかけました」。個室で行う摂食指導も機会を減らさざるを得なかった。「この先、完全になくなることはないでしょう」というコロナ禍での各種健診のシステム構築が喫緊の課題だ。
○…旭町で生まれ育つ。町四小の出身で外遊びを楽しむ活発な少年だった。中・高は私立に通う。歯科医師を志したのは高校進学後。「手に職を付けたかったから」というのがその理由。日本歯科大学新潟歯学部に入学。一人暮らしを経験し、アメフト部に入部。そこで上下関係の良さも学んだ。「おかけで今がある」と自負。卒業後、大学の付属病院、都内の歯科医院で研鑽を積み、1989年に住まいのある旭町で開業した。
○…院長を務める「ながさき歯科医院」は21人のスタッフを抱える大所帯。手厚い診療で地域に還元。そして訪問診療で市内を日々駆け回る。「歳をとっても咀嚼して食事が摂れるように。予防治療は欠かせません」と話す。一人娘は今、大学の歯学部に通っている。「後継ぎ?いや、開業医も大変だからね。好きなことをやってくれたらいい」と目を細めた。
|
|
|
|
|
|