市制施行30周年記念の建設事業の一環として市立総合体育館や室内プール、陸上競技場などとともに建設された市立中央図書館(原町田/1990年開館)が11月30日(月)に開館30周年を迎える。30年のあゆみを振り返る展示や「30」にちなんだ書籍の紹介などイベントが催される。
中心市街地の再開発ビルにホテルや結婚式場と同居する同館は当時では全国的にもまれな施設として誕生した。蔵書能力40万冊、コンピュータシステムを組み込んだ「文化・教養・憩いを備えた図書館」として開館当初は、個人で映画やアニメなどのビデオ鑑賞ができたり、歌謡曲やジャズ、クラシックなどのCDが聞くことのできたりするAV(視聴覚)コーナーが若者中心に人気を博していたという。
開館時の資料によると寺田和雄町田市長(当時)は「市民に広がる学習要求に応えるとともに、文化と商業とが調和した中心市街地の魅力的なまちづくりの一翼を担う、駅前の新しい顔となる」と述べていた。
開館30周年を記念して11月13日(金)から12月9日(水)には同館4階の特集コーナーには「30」にちなんだ本が並ぶ。また、11月17日(火)から同29日(日)には4・5階エスカレーター横の展示スペースに同館30周年のあゆみや「30」にちなんだ展示が行われる。
児童文学作家による講演
講演会「夢のかなえかた 作家って、どんな仕事?」は29日(日)午後2時開演。児童分学作家の工藤順子氏が講師となり、作家という仕事を選んだきっかけ、夢のかなえ方などを語る。講演終了後にはサイン会も予定。
定員50人(申込順・申込は2人まで)。17日(火)までに町田市イベントダイヤル【電話】042・724・5656で。
小山田緑地もまた
雑木林や草地の丘、畑や谷戸の田んぼなど豊かな自然が楽しめる都立小山田緑地(下小山田町)は1990年6月に開園した。原っぱが広がる「小山田の牧」と雑木林に囲まれた細長い谷戸に沿って池が連なる「小山田の谷」のある本園と、田んぼや里山風景が残る梅木窪分園、大久保分園、山中分園の飛び地の分園からなる、散策や軽スポーツなどが楽しめる自然公園だ。
新型コロナウイルス感染症の流行・拡大にともない、同緑地に関わるイベントも中止が続いていたが、外出等の緩和が見え始めたことから、感染症対策を万全に行いつつ11月27日(金)から記念行事を開く。
映像と写真で振り返る
本園にあるサービスセンターを会場に、同緑地の自然、生き物、景観、歴史や文化などを紹介する動画を配信する。同時に、開園当時から現在までの緑地の変遷が分かる写真展も開く。来場者には緑地で撮影した植物や動物、風景等が載るオリジナルの記念缶バッチの配布も(数量限定)。2021年1月31日(日)まで。
親子でマップ作り
記念事業の一環で「親子で探検マップ作り」を12月5日(土)に実施する。緑地内を探検し、発見したことを地図に書き込み自分だけの探検マップを作るというもの。対象は小学3年生以上の親子5組(先着順)。同緑地を管理する(公財)東京都公園協会の加藤修一センター長は「この機会に身近にある自然に触れてもらい、今後も未来を担う子どもたちに自然を通じた環境教育を行っていきたい」と話す。
午前9時30分に同センター前に集合。参加には保険料50円が必要。動きやすい服装と運動靴、帽子、弁当、飲み物、雨具、防寒具、マスクを持参。11月30日(月)まで先着順で受け付け。
問合せ・申し込みは同センター【電話】042・797・8968へ。
原風景を楽しめる
ゴルフ場に隣接する都所有の約45万平方メートルの敷地には当初、園内に大きな池を作り、舗装して桜を植えるような都市公園づくりが計画されていた。市の北部丘陵の自然保全に関する活動を行う鶴見川源流自然の会(現・鶴見川源流ネットワーク)の提言により、野生の生態系を守る意味でも、自然をそのまま残す形に計画が見直され、30年経った今も原風景の自然を感じることができる。
町田版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|