浄土宗八王子組青年会に所属する市内の3寺院が2020年12月に多摩地域にある母子生活支援施設に食糧品・生活用品などの支援品を届けた。
様ざまな事情で入居しているひとり親家庭の母親たちが、コロナ禍で生活に困窮しているという現状を知り、同会では施設に相談した上で、必要に応じた物資を用意。臨時休校があった4月には、子どもが室内で遊べる玩具などを届けた。歳末になると食事に関しての要望が多く、レトルト・インスタント食品、お米などの日持ちのする食糧品を用意した。
仕事から疲れて帰る母親や体調を崩している人たちの食事や家事などの負担を減らす手助けになるからだ。会員以外の寺院にも協力を要請し、寺の便りや掲示板への張り紙、ホームページのブログなどで告知して寄付品を集めた。また寺に届くお歳暮の調味料や食用油なども加え、自動車2、3台分の物資を届けることができた。
人が繋ぐ支援の輪
同会は1974(昭和49)年に発足した浄土宗東京教区青年会の一部で、現在は町田・八王子・日野市の寺院の18歳から43歳までの僧侶からなる組織。市内では勝楽寺(原町田)・養運寺(本町田)・傳重寺(木曽西)が所属する。
それぞれが連携して研修、教化、親睦を行う中、救援活動の一環として毎年多摩地域にある母子生活支援施設への寄付をする「歳末助け合い」活動を行っている。
昨年は新型コロナウイルスの影響で写経会などの行事が中止となり、かわりに例年1回だった救援活動を4月、9月、12月の計3回に増やして実施した。
同会の常任委員を務める勝楽寺僧侶の西川裕也さんは「施設の方からは大変喜ばれていると聞きます。我々が人助けできるのも、檀家さんたち周りの方々の協力があるからこそ。感謝しながらこの活動を続けていきたい」と話す。
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