町田市を本拠地とするフットサルチーム、ペスカドーラ町田の2選手がそれぞれ偉業を達成した。1月31日の試合で生まれたFリーグ通算300ゴールと通算300試合出場。ホーム最終戦での記録更新にサポーターやチーム関係者は喜びの声を上げている。
前人未到の通算300ゴールを達成し、Fリーグ記録を更新したのはブラジル・サンパウロ州出身のクレパウジ・ヴィニシウス選手(34)だ。フウガドールすみだ戦で2得点を挙げ、ホーム最終戦の白星を飾った。その瞬間はチームメイトと抱き合って喜び、試合をサポーターとともにスタンドで見守った妻と2人の子どもたちと一緒に喜びをわかちあった。
ヴィニシウス選手は2011年に来日し、町田には18年にシュライカー大阪から移籍。ぺスカでもチームの中心人物として、決定力の高さを武器に得点を重ねてきた。ルイス・ベルナット監督は「彼の持ち味である冷静さや判断力。相手の意表をつくようなずる賢さなどの能力が表れた結果だ」と評した。
通算300試合出場を達成したのはぺスカの守護神、ピレス・イゴール選手(40)だ。Fリーグ史上21人目の快挙。
同じサンパウロ州出身で、ブラジル時代にも2人は友人。09年にサンパウロのチームからシュライカー大阪に移籍。13年に町田に移籍するまで2年間、後を追うようにやってきたヴィニシウス選手と大阪でも一緒にプレーするなど縁が深い。互いに若かった当時を振り返り「あの頃と今と、動きが全然違うよね」と笑い合っている。
プレーできたことに感謝
今シーズンは新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れ、開幕後も10月末までは無観客での試合が続いた。だからこそサポーターや観客がいるホームで、2人が一緒に記録を達成できたことを喜ぶ。ヴィニシウス選手は「今年はまずリーグ戦ができたことが嬉しい。まだ最終戦も残っているし、全日本選手権ではもちろん優勝を目指している。このままベストコンディションを保ち、チームのために次は400ゴールを目指します」と笑顔で話した。
イゴール選手は今シーズンで300試合に到達することは分かっていたが、大病やケガにより復帰がシーズン中盤の11月と出遅れた。「少し焦ったけれど、結果としてバナナ(ヴィニシウス選手の愛称)と一緒の日に記録が達成できて良かった」と笑う。16年から3年間、日本代表選手に選出されているイゴール選手。いつ召集されてもベストで臨めるよう、体のケアを万全にしていきたいとの個人的な目標も語った。
Fリーグ最終節は2月20日(土)、立川・府中アスレティックFCと対戦。全日本フットサル選手権大会は明日19日(金)に開幕。シードのぺスカは27日(日)に初戦を迎える。同郷のベテラン2人が若いチームをけん引する。
町田版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|