「あなたの前世の記憶は、生まれてきた直後まで残っていたのかもしれない。みんな気がついていないだけで…」
ケアマネジャーとして町田病院(木曽東)に勤めている川原正路さん(44)が書いた処女作『みんな気がついていないだけ―生まれてくる赤ちゃんはモンブランの味を知っていた』が5月10日、つむぎ書房から出版された。
物語の「キー」となるのは主人公にしか聞こえない謎の声。その声の指示に従って行動することで動き出すさまざまな不思議な出来事。「輪廻転生」が大きくかかわる、自身の体験談なども交えた小説だ。「ジャンルとしては『イヤミス』ですかね。私自身がイヤミスの女王と呼ばれる湊かなえさんの作品が好きでよく読んでいましたので。読後感がモヤっとする、後味の悪さを楽しんでほしい」と川原さん。
大学時代から構想
ものを書くのが好きで、大学時代から作品の構想を練っていたという川原さんは、ケアマネの仕事に余裕が出てきた2年前に同作品を一気に書き上げた。「休みの日はもちろん、仕事帰りとかにも公園でノートパソコンを広げて。書きたくて仕方なかったんです」と振り返る。12万字にもなる作品をつむぎ書房に持ち込み、夢だった書籍化をかなえた。「一冊に収まりきらず、4万字削りましたが」と苦笑い。
本は1760円。市内の書店やインターネットで注文、購入できる。「物語には介護職の現状なども書きつづっています。この本を通じてケアマネを盛り上げられたら嬉しい。介護職の方に特に読んでほしいですね」
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