町田市内65歳以上の高齢者の新型コロナウイルスワクチン1回目接種率が6月14日現在で約35%となった。多くの市民がより早い接種を望んでおり、市は接種の加速化に向けて随時接種会場を増設。19日、20日の2日間は新たに会場になった町田市役所で約720人が接種を受けた。
町田市では現在、市内の131カ所の病院や診療所などの医療機関での個別接種をメインに、公共施設などでの集団接種の2通りの方法で接種を進めている。
個別接種のメリットは健康状態を把握している地域のかかりつけ医で安心して接種が受けられることで、接種した人の約72%が個別接種を受けた。野津田公園会場など最大10カ所で行っている集団接種は約28%。市担当者によると「集団接種は医療従事者の確保が難しい面もある」が、加速化に向けて随時会場を増設していくという。町田市役所の特設会場には2日間に予約した約720人が来庁。混雑することなくスムーズに接種を受けていた。
接種券は今後は順次、対象年齢を下げながら発送される。60歳から64歳までは21日に発送済み、28日(月)には50歳から59歳に、それ以外の人は7月に発送予定。
近隣市の状況は
町田市に隣接する八王子市は集団接種のみで全国平均の約2倍、66・1%の10万5299人が1回目の接種を終えた(6月10日現在)。接種スピードを重視するため、商業施設など6施設や約30校の市立小中学校体育館を会場にした集団接種に、医療従事者らの人員を集約したことが功を奏したとされている。
また、多摩市は市内3カ所での集団接種を先行し、個別接種についても今後実施していく予定だという。同市高齢者の1回目接種人数は10日現在、2万646人、接種率は5割を超えている。市医師会の田村豊会長は「患者などから個別接種を望む声が多い。今のところ市内30、40カ所を想定している」と話す。
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