先月、町田警察署長に着任した 吉田 知成(ともしげ)さん 旭町在住 55歳
弱きを助け 悪を挫く
○…着任時のあいさつでは「明るく、楽しく、元気に仕事をしよう」と約650人の署員に呼び掛けた。若き日の経験から、立場に関わらず意見を言いやすい雰囲気づくりを心掛ける。「町田市は面積が広く人口も多いため、事件や事故の発生件数が比較的多い。警察としては大変忙しいが、やりがいあるエリア」とその第一印象を語る。
○…これまで30年余りの警察生活の内、交通警察部門に長く携わってきた。携わったのは事故の分析や渋滞解消対策の考案、運転免許に関する業務など幅広い。中でも印象的なのは、ひき逃げ捜査だ。「弱きを助け、悪を挫くのが我々の本分。事故で命を落とした被害者は犯人を捕まえてとは言えない。声なき声に応えようと、燃えるような意志で取り組んだ」と振り返る。
○…千葉県出身。幼い頃から正義感が強く、往年の刑事ドラマ「太陽にほえろ」や「西部警察」に憧れを抱くサッカー少年だった。高校時代にはインターハイに出場した経験も持つ実力者だ。フォワードとして「攻めてきた」と得意げな笑みもこぼれる。サッカーで培ったチームワークをつくるノウハウは、署長職でも生かせると感じている。「団体競技は個人の実力をあげることと、チームでの情報共有が大切。今後も実践したい」
○…4年前からジョギングが日課だ。町田市では、警察署の宿舎がある旭町を起点に、鶴川駅付近や忠生方面、南町田方面など往復約10キロをほぼ毎日走りこむ。ダイエット目的で始めた結果、82キロだった体重は71キロにまで減った。今後の目標は、振り込め詐欺など、多く発生する事件・事故に対し一つひとつ丁寧に、確実に対応する事。「その積み重ねが、街の安心・安全につながる」
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