インタビューに応じる長崎会長
町田市内１５０の歯科医院からなる公益社団法人東京都町田市歯科医師会（長崎敏宏会長）は、市民の健康増進や口腔機能向上を目的に町田市などと協働でさまざまな事業に取り組んでいる。就任２年目を迎えた長崎会長に話を聞いた。
――コロナ下での取り組みはいかがですか。
「乳幼児歯科健診、幼稚園健診等の健診や障がい者診療などの通常の事業は細心の注意を払いながら行ってきました。市民公開講座など人が集まる事業が出来なかったのが残念ですが、今後は状況を見て、規模縮小や人数制限をしながら徐々に再開していきたいですね。『ぼくとわたしのデンタルケア』を歯の衛生週間（６月）に予定しています。密にならないように市と相談しながら進めていきたいです」
――高齢者の口腔ケアについてはいかがでしょうか。
「２０２５年問題と呼ばれる超高齢社会に向けた取り組みは強化しなければいけません。噛んだり、飲み込んだり、話したりする機能が衰える『オーラルフレイル』の予防や対策は必須です。当会では摂食嚥下内視鏡検査トレーニング用のマネキンを購入し、今後、会員が練習できるよう準備を進めてまいります」
――市民に一言お願いします。
「コロナ下で受診を控えている方が多くいらっしゃいます。その期間に虫歯や歯周病が進行し、抜歯しなくてはいけなくなることもあります。小学校での健診でもその傾向が見受けられました。やはり早期発見、早期治療が重要。しっかり受診して健康を維持していただきたいです。歯科診療におけるコロナ感染の報告事例は一件もありません。歯科は新型コロナウイルスに限らず感染症対策は万全なので、安心して受診してください」
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