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詩人で、詩集「沙羅によせて」を上梓した 中田 雅子さん 南つくし野在住 86歳

掲載号:2022年6月23日号

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優しい眼差し 過ぎた日々にも

 ○…最後の上梓として、30年間の寄稿詩の中からお気に入りを集めた『沙羅によせて』。平家物語に登場する花をタイトルに、収録された23篇の詩は自然や子どもたち、人の営みへ向けた優しい視線を感じさせる。「日々の心の動きを言葉にしました。最近は素朴で優しいものに心が落ち着くようになり、言葉も飾りが取れてシンプルになりました」

 ○…東京都杉並区出身。学生時代からライフワークのように詩を書いていた。青山学院大学を卒業後、英語教師として勤務。町田市内の中学校で教鞭をとったこともある。2人目の出産を機に退職した年、旺文社の全国学芸コンクール詩部門で1位、またNHK会長賞を受賞。紡いだ言葉たちを評価された。作風にもつながる子どもを見守るような視点は、戦時中だった小学3年の頃の疎開体験にまで遡る。

 ○…当時の校長や担任からは「五穀豊穣のいいところに行くんだ」と聞かされていた。上野駅から汽車に乗って6時間。長野県上田市では厳しい生活が待っていた。1部屋に知らない者同士6人が押し込められ、外出もままならない。寺の境内で朝礼後は部屋でひたすら勉強。脱走を試みたこともある。いつもおなかがすいていた。「大人にごまかされたという思いが強い。都合が悪くても正直に話してほしかった。子どもって、わかるものですから」

 ○…長女が学校の教員となり、ある日「昔お母さんが読んでくれたみたいに、生徒たちにお話を読んでいるの」と聞かされた。幼いころ、寝る前に読んだ童話を長女は覚えていたのだ。「子どもは幼い日々を覚えている。嘘をついたり、ごまかしたりしたくない。やさしく育てれば、やさしく育ちます。向き合わないといけない」

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