町田市出身の2人の若手オペラ歌手、米田七海(ななみ)さん(25)と西山詩苑(しおん)さん(25)。米田さんは7月5日(火)に、町田イタリア歌劇団の1000円コンサートへの出演が決まっている。また、西山さんも同歌劇団が主催する7月13日(水)のトリオコンサートへ出演する。公演前に、インタビューを行った。
◇ ◇ ◇
―2人は同じ大蔵小学校出身ですね。面識はありましたか?
米田 正直、今日初めて知りました。
西山 名前見たことあるなと思ってました。卒アル確認してみます。
―音楽を始めたきっかけを教えてください。
米田 幼稚園から地元でピアノを習ってました。国立音大付属高校に入学したのですがピアノの練習が嫌で。そんな時、友人から部活のオペラ研究会の伴奏に誘われたんです。続けるうちに歌うことになりまして。『フィガロの結婚』のケルビーノ役が初舞台です。
西山 僕は鶴川第二中で合唱部だったんです。バレーボール部にも入ってましたが、先生に誘われて入ってみたら楽しくて。そのまま合唱部が強い府中西高校に進学しました。高校ではオーディションを兼ねた独唱会というのがあって。そこで、一人で歌う楽しさに気付きました。技術を磨くのが楽しいなって。
―オペラの道を選んだのですね。
米田 高校でプロの動画を見て”人間にもこんな音が出せるんだ”と衝撃を受けました。歌詞に感情を乗せて演じるのも楽しく、レッスンする内に人間として内面も磨かれる気がして。
西山 自分は音楽が内向的と言われることが多かったのですが、素の自分からスイッチを切り替えて観客に伝えようとすることで、客観性を手に入れたと感じます。
―2人が思うオペラの魅力を教えてください。
米田 人間が楽器の総合芸術であること。何百年も前から感動を与えているものなので、昼間なら電気が止まっても上演できます。
西山 音楽と歌手が放つパワーがすごい。何千人にも聞かせる歌唱力で心に届きます。オペラにマイクはありませんから。
―今後の目標は?
米田 やっぱりオペラにたくさん出演して、仕事として食べていけるようになりたい。人間的に、素晴らしい包容力のあるあったかい音楽を目指しています。
西山 オペラには身振り手振り含めて身体で表現する部分もあるけれど、声だけで、演じているシーンが見えるような歌手になりたい。耳で聴くだけで感じてもらえるのが理想ですね。
―オペラは敷居が高いと感じている方へメッセージをお願いします。
米田 劇の内容がわからなくても大丈夫。「なんかすごい」を感じてもらえれば。
西山 歌手の生の声を聴いてもらうのが一番。感情が掛けめぐる舞台をぜひ聴きに来てください。
―ありがとうございました。
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